偶然と積極性の化学反応(レイネン英子) #24

連載「恋を結ぶ往復書簡―男と女の恋し方―(https://www.gemate.co.jp/blog/correspondence/)」では、芥川賞作家である高橋三千綱先生と、インテリア・アクセサリーデザイナーであるレイネン英子氏よる、恋愛や男女の違いをテーマとした往復書簡を掲載中。今回は、レイネンさんが綴ります。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

千里さん

結婚経験者として一言。

自分まるごと、すべてを愛してくれる生涯のパートナーを見つけるってことは宇宙から地球に向かってボールを投げ、それを寸分狂わずに受け止めるほど難しいことだと理解して頂戴。

無条件に自分をまるごと愛してくれるのは、両親と生まれてくる自分の産む子供だけです。
パートナーは他人です。

だから信頼感が一番大事。
愛されているとか、いないとか、今から振り返ってみたらたわいもないこと。
ともに時間を過ごしていく人として、その人の目につく不の部分が許容範囲かどうか、一緒に家族というチームワークを組める相手かどうかが重要なんだな。

自立した女性の中で、旦那はいらないけど子供だけ欲しいって言われているのもこの「まるごとの自分を愛してくれる人はいるわけもない」という真理から来ているのではないかしら?
だから、結婚生活で一番大切なのは千里さんがもっている一番の力「努力」なのです。
あなたはパートナーと生きていくために必要な重要なスキルはもう手に入れています。
努力ができるのであれば、自分の生き方を否定せずに受け入れて改善することができますよね。きっと。

さて、千里さんは山に登ったことがありますか?
山に入るとお互いすれ違う時に「こんにちは」とまったく知らない方に挨拶をするの。

実は私、この声掛けが最初は大変恥ずかしく、長らく苦手でした。
向こうから挨拶されても、口の中でごにょごにょと小声で返すだけで自分が逆に恥ずかしくなってきた。
だからある時、勇気をだして向こうが声掛けする前に自分から挨拶するように変えてみました。

これがすごく気持ちよかった。
そうすると変化があったのよ。挨拶された人は、頂上があとどのくらいか教えてくれたり、ルートの説明をしてくれたり。
一つのきっかけで数倍山を歩くのが楽しく、また自分のためにもなったのです。

何も、大きい積極性から始めなくてもいい。
マンションで一緒のエレベーターに乗った人に「暑いですね」とか
美味しいラーメン屋さんで注文に迷ったら、何がおすすめですか?と聞いてみたり。
(特に、隣になかなかよい男性が座ってたら迷わずに聞いてみよう。仲良くなれるかもしれないよ!)

人とのコミュニケーションが、自分の知識の幅を広げてくれたり人脈を伸ばしたりするのは間違いない事実だと私は思うな。

もし、これさえも出来ないわ、というタイプの千里さんだったら運命の出会いは期待しちゃいけないよ。運命を待っていて今まで何も変わらなかったのなら、これからは自分を変えて運命を引き寄せていかなきゃいけない。
運命を待っても王子様がくるのは、絶世の美人かドラマの中でしかありえないのだから。

私もミッチーとの出会いは、偶然と積極性のたまもの。
普通に暮らしていたら、芥川賞作家とはまず知り合う事なんてできなった。

とりあえず言ってみる、やってみる、はタダ。
そのタダの行為がもしかしたら、自分の人生を変えるきっかけになるかもしれない。
そう思ったらどんな出会いも貴重だと思えてくる。

さあ、頑張って一歩を踏み出してみて。
それで、ミッチーからおまじないを教えてもらおう!

レイネン英子

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

フォローする