あちら側と、こちら側(レイネン英子)#36

連載「恋を結ぶ往復書簡―男と女の恋し方―」では、芥川賞作家である高橋三千綱先生と、インテリア・アクセサリーデザイナーであるレイネン英子氏よる、恋愛や男女の違いをテーマとした往復書簡を掲載中。今回は、レイネンさんが綴ります。

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千里さん、お眼鏡に叶う男性!

それを私に聞いちゃいけないよ。

だって、私、男性見る目ないもの。

しかし、改めて聞かれると人生のステージによって眼鏡にうつる男性は違ったな。

まず、学生時代。

ミス墨田区に選ばれたこともあって、言い寄ってくる男性はたくさんいた。

その中から、とにかく友達に自慢出るような彼が好きだった。

結婚も考えてない、今が楽しいことが大事、キャリアをつもうとする頭もない。

なんとなく大学に進んで、教員免許くらいはとっておこうかなぁ~くらいの女子大生だったから。

自分で見る目がなかったから、一番人気の男の子を選んだりしていた。

恋愛も今から考えるとおままごとの延長。

今から考えると、この時期が一番姫的な思想を持つイタイ女子だったことには間違いない。

就業時代(私の場合、適齢期は警視庁だったからその場合のことを書きますね)

とにかく警察官をやめたかったので、警察官以外の男子。

できれば、安定企業。

できれば、容姿、性格ついでに趣味もぴったり合う人。

できれば、自分のやりたいこと干渉しないでいてくれる人。

できれば、高収入。

できれば、できれば、できれば・・・煩悩が永遠と続きます。

・・・いません、そんな殿方。

たまたま知り合ったのが、外資系証券会社のヴァイスプレジデント、要は大変な高給取りだったから、もう容姿やその他のことはカヤの外に置いて求婚されるまま結婚。

西麻布のマンションに住んで、(なんと140平米)、ポルシェに乗って買い物してた。

でも、のち離婚。

やっぱり、幸せはお金じゃないよな・・・と今更ながらに猛省。

この時期、人生をまだヨタヨタと生きている頼りない女だった。

現在。

子供二人。子育て真っ最中。

家庭を持つってことは、いろいろあって決して幸せな時間ばかりではない。。

こんな生活をするために結婚ってするのだろうか?と思うことは多い。

しかし、子供を持ち、彼らと時間と気持ちを共有することで自分の小さかった頃にタイムスリップできるから、それは幸せだね。

今、私がパートナーに臨むことは

暴力(肉体的、精神的)を振るわない。

子供を大切にして、一生懸命に生きることに協力してくれる。

まじめに働く男。

眼鏡にかなう男、究極これですわ。

だから、もう40歳を超えた恋愛ほとんど失敗だらけのアタクシに恋愛とは?恋の仕方とは?なんぞ訪ねられてもう~~~ん・・・と思ってしまうわけで

そういうことを知りたい人は蝶々さんの本を読んでネ!って感じになってしまう。

「まじめに働いて、子育て、生活を協力してくれる男性」

タイムマシンがあったら若いころの私に言ってあげたい。

そういう普通のことが一番大事なんだよって。

それ以外のことって意外と許容範囲なんだよって。

自分の子供を見ていて思う。

子供を都合で変えることはできない。

でも、パートナーはいくらでもステージによって変えることができるのね。

だから、一度寝た後に自分が忘れられたかどうかっていうのは今の私のステージにとっては正直どうでもよいことなんだけど、ミッチーが言っていたように一緒にいた男がだんだん薄くなり透明でなくなるっていうのはわかる。

何年も一緒に暮らした男でさえ、徐々に色を失っていき、一緒にいたことさえも忘却の彼方になっていくことがあるのを知っているからだ。

男は勘違いしていることがある。

いつでも、女の方がやり捨てられるとは限らない。

一度寝た女が、連絡を待つ、ないと憂鬱な気分になっている、とは限らない。

やり捨てられる男だっているんだ。

女の巧みな技によって、男性は自分がいかにも振ったように思うかもしれないけど

実は女性の方が、「もうこんなやつは二度と御免被る!」と体よくかわすこともあることを。

私は男にシカトされた時、どうするかって?

昔の自分だったら、メソメソするかもしれない。

恋愛に依存してた。

自分の幸せを男に託すという思いが強かったからだと思う。

でも、今は自分にある程度自身も付き、起業した。

そんな男だったら早めに別れられてよかった、と逆に神に感謝する心境になってきた。

それがたとえ、一流企業のエリート、辣腕弁護士や医師であってもね。

千里さんも、たくさん恋して傷つき、立ち上がり、はやくこちら側にいらっしゃい。

体よくダメ男を追い出して、次の男性にすぐにでも移れるように心と体をアイドリングすることを忘れずにネ!

一流の男を捕まえるのを待つより、自分で相手の男を一流にしようってくらいの気持ちになってくるからさ。

レイネン英子

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