「もっと自分に合う異性がいるはず」と思う気持ちの弊害 (鈴木千里)#40

連載「恋を結ぶ往復書簡―男と女の恋し方―」では、芥川賞作家である高橋三千綱先生と、インテリア・アクセサリーデザイナーであるレイネン英子氏よる、恋愛や男女の違いをテーマとした往復書簡を掲載中。この2人への質問として今回は、鈴木千里(29歳OL)が綴ります。

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高橋先生の結婚エピソード。ドラマのような、文学のような。
文章の文字を追っていると、とてもキレイなストーリーに思えました。

しかし、なぜ高橋先生は26歳の時、女を殴って、結婚を意識されたのか。
ストーリーとしてのキレイさやその時の風景は想い浮かぶのに、高橋先生の、そして奥様の気持ちと心の変遷がわからないです。

この時の高橋先生と奥様の心の変遷が、理論武装して恋愛に言い訳してしまう私にとても必要なことである気がしてなりません。

もし、私が奥様の立場だったらどうするかと考えてみました。
無茶なことを言われて怒鳴られて、訳も分からず殴られたなら
「そんな男は私からお断わりよ!!私にふさわしい人がもっと他にいるはず。あなたじゃなくても別にいいのよ。」
と思っている姿が容易に想像できます。

「あなたじゃなくても、他にもっと私に合う人がいるはず」

この思いが、レイネンさんが不思議に思われている

誰でも自然な出会いで愛する人を求めている。
男と女は互いに、自然の生理で求めあっている。
とても簡単なことだと思うのに、なかなかできない

ことの理由大きな理由ではないかと思いました。

なぜ、「あなたじゃなくても、他にもっと私に合う人がいるはず」と思ってしまうのでしょうか。
その大きな理由にインターネットによる情報の氾濫、物理上の距離が無くなったことが上げられるのではないかと思います。

例えば、昔は村や町の中というようにある程度決められた枠組みの中から結婚相手の異性を選択していたように思います。1990年代までは社内結婚も多く、社内で仲人上司がいました。

しかし、今や自身の行動範囲を超えて、日本中、極論を言えば世界中から自由に選択できるようになりました。

そして、情報のno border化によって、いくらでも良い男の存在を知ることができるようになりました。
必然的に目にするの良い男は「少女漫画のヒーロー」、「ジャニーズ」や「俳優」となりました。
もしかしたら良い男の基準が果てしなく上がってしまったのではないでしょうか。

つまり、私がいつまでも恋愛できない理由。それは・・・
恋愛に対して受け身である

無数の男性が存在しているが、その中から男性を選べない

男性と出会ったとしても結婚相手として気持ちがコミットしない。
なぜなら良い男の基準が現実とズレが生じているから。

このループに陥っているからではないかと思いました。
このループを解除できれば、私も男性のパートナーができますか・・・ね?

鈴木千里

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